空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」を試してみた|DAFTCRAFT ENGINEER BLOG

 「ELF-SR1」とは?

 
ELF-SR1とは、SONYが発売した立体表示ディスプレイです。

目の位置をカメラでトラッキングし、それぞれの目に最適な映像を表示することで、3D眼鏡等の特殊な機材を使わず裸眼で立体的に見ることができます。

Unity版SDK(URP)をダウンロードしUnityプロジェクトの設定を行えば、セットアップ完了。SDKにサンプルプログラムも同包されているので、すぐに試すことができました。

 

作ってみた


まず作ってみたのは箱庭です。アセットは
RIGGED Animal Character PackAttic Roomを使用しました。

アバターの操作はキーボードでできるようにしてみました。箱庭といえば鑑賞して楽しむもの。パッと視線を向けた時のアイトラッキングの反応速度は(いい感じ)で、すぐに立体的な映像を堪能することができました。

(動画では立体表示を伝えづらいのがもどかしい)

 

次に試したのはアバターと見つめ合えるアプリ。ユーザーの目の位置を検出できるので、アバターに自分を見つめさせることもできます。 ユーザーの目を追従するようにするために、Animator.SetLookAtPositionメソッドを使用しました。

2つのデモを作るのにかかったのは合計2時間くらい。開発自体は簡単でしたが、(少し離れただけでアイトラッキングが外れてしまい、3D表示が崩れてしまうのが気になりました。)ユーザーが自然に楽しめるよう、見やすいオブジェクトの配置角度や大きさなどを探るのに苦労しました。まだまだ改善する必要がありそうです。

 

 

感想

 

それにしても、裸眼での立体表示が身近になってきているのを感じますね…!!アイアンマンのホログラムではもう驚かなかったけど、レイア姫のホログラムを(劇場で見た時は)びっくりしたことを思い出しました。

 

Picture of 渡邉 聡美

渡邉 聡美

XR Engineer