米ディズニーワールドで始まった新サービス「Genie+」で学ぶ、最新のAR写真撮影技術!

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こんにちは。ダフトクラフトのオオタです。
最近は会社のお知らせなどについての更新が続きましたが、今回は久々に「ダフト式XRニュース」をお届け!ディズニー好きの私としては気になって気になってしょうがなかった、“とある”サービスについてです。

そのサービスとは……
アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで10月19日から開始した新サービス「Genie+」!

……の、機能の一部、「Disney Photopass Lenses」です。

どうやらこのDisney Photopass Lensesはディズニー公式のARフィルターを使った写真撮影が楽しめる機能のよう。撮影された写真をネット上でちらほら見かけているのですが、「これは確かにディズニー公式にしか作れない!」と思わず感動してしまうようなものばかりです。

今回の記事では、そんなDisney Photopass Lensesで体験できるいくつかのARフィルターを挙げながら、それぞれに使われている最新のAR技術についてご紹介していきます。


こちらのリンク先が、Disney Photopassの公式Snapchatアカウントで公開されているARフィルターの紹介映像です。

ディズニー好き視点から言えば、とにかく「超豪華」のひとこと!これでもかというくらいにディズニーキャラクターが登場しています。それだけでも十分すぎるくらいこのARフィルターは凄いのですが、XR的視点から見た凄さはどのようなものなのでしょうか?

こちらは動画の4番目に登場したミッキーにバックハグをしてもらえるフィルター。このフィルターではミッキーの手が被写体の肩の上に、ミッキーの体は撮影者の体の後ろに入り込むようになっているため、奥行きが出て本当にバックハグをされているように見えます。
こちらのような、現実世界での遮蔽物とその前後関係を認識し、ARの一部が消えるように表示することを「オクルージョン技術」と呼びます。
「ARの一部が消えている?」と思った方は、男性とミッキーのほっぺの境界に注目してみてみるとわかりやすいかもしれません。

次に紹介するのは、動画で7番目に登場したプラネタリウム風のフィルターです。こちらはおそらく「空」を認識し、空だけにプラネタリウムのフィルターをかける「セマンティック・セグメンテーション」という技術が使われています。動画では少しわかりにくいですが、建物や通路だけでなく植栽も「空ではない」と認識してフィルターをかける範囲から除外しているのが、流石のこだわりといったところ。

こちらは動画には登場しませんでしたが、現在Disney Photopassの公式Snapchatアカウントで配信されている「Genie Reveal」というフィルターです。こちらはxR技術のうちの一つであるDR(Diminished Reality: 減損現実)を理解するのにとてもわかりやすい例になっています。というのもこの男性、もともと坊主頭なわけではなく、実際には短髪を少し立たせたヘアスタイルをしています。ただのARであれば坊主頭のジーニーのグラフィックを重ねても、その下の髪の毛がツンツンと飛び出して見えるはずです。ですがよく見ると彼の頭の周りは後ろの背景が拡張し、頭までのギャップを補うようにして彼の髪の毛を見えなくしています。このように「現実世界のものが無くなって見えるようにする」技術をDRと呼びます。

最後に紹介するのは動画の2番目に登場した、映画「わんわん物語」のフィルター。動画には表示されませんでしたが、実際にこのフィルターを使おうとすると「誰かと一緒に試してみて」というポップアップが表示されます。そう、映画の主人公のレディとトランプが一本のスパゲティの両端を食べてしまい……というあの有名なシーンを再現できるのです。
しかも噂によると、どうやらワンちゃんと一緒に撮影することができるそう。こちらのフィルターも「Genie Reveal」同様公式Snapchatアカウントから配布されているので、おうちの愛犬とスパゲッティ・キスがしたい!という方はぜひこちらから試してみてください。


以上、Disney Photopass Lensesと、その技術についてのご紹介でした。

本来はたくさんの種類のディズニーキャラクターの公式絵と一緒に写真を撮れるというだけで十分すごいんです。
ですが、そんなAR撮影を「プラネタリウム風のARなのだから空にしかフィルターがかからないようにしよう」「ジーニーになりきるフィルターなのだから綺麗な坊主頭になれるようにしよう」といった本当に細かなこだわりを行き届かせた仕上がりにさせているのが、やはり「流石ディズニー!」なんですね。

パークの建物についた些細なキズでさえも毎日ペンキで塗り直して、物語やテーマを守り抜く。そんな姿勢で日々ゲストを楽しませるディズニーだからこそ作れた、素敵なARフィルターでした。

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